市民国際プラザ

ホーム  >  『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー  >  杉並区・杉並区交流協会<前編>

『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

杉並区・杉並区交流協会<前編>

第7回目のインタビューは、杉並区・杉並区交流協会です。

<お話をうかがった方>

杉並区区民生活部 文化・交流課 交流推進係長 川上幹雄さん(写真左)

杉並区 教育委員会事務局庶務課 最上 亮さん(写真中央)

杉並区交流協会 事務局長 小澄 龍太郎さん(写真右)

杉並区・杉並交流協会

今回は、杉並区の川上さんと最上さんからは「杉並区民の手でネパールに学校を!」キャンペーン(※)への協力について(前編)、また小澄さんからは、杉並区交流協会が行っている事業についてお話を伺ってきました(後編)。

「杉並区民の手でネパールに学校を!」キャンペーンとは…

「杉並区民の手でネパールに学校を!」キャンペーンは、 杉並区内に事務所をおく(特活)チャイルド・ファンド・ジャパンが 2011年1〜2月に実施したもので、杉並区民の手によって書損じハガキ などを集め、ネパールに学校を建てよう!というキャンペーンです。
(5,000枚のハガキがあれば、1つ教室をつくることができます。)

このキャンペーンは杉並区、杉並区教育委員会、杉並区交流協会などが後援し、また地域の学校や商店街からの協力も得ながら実施され、まさにNGOと自治体が連携することで杉並区民を巻き込み、地域の国際化を進めるキャンペーンとなりました。

その結果、最終的には目標の1,5000枚(教室3つがはいった校舎1棟分) を上回る19,879枚(857,896円分)の書き損じハガキが集まりました。

■詳細はこちらをご覧ください。

杉並区・杉並交流協会

チャイルド・ファンド・ジャパンの事務所に届いたたくさんのハガキ

拠点を置き、地元である杉並区で活動をしたいとのNGOの声にこたえて

「杉並区民の手でネパールに学校を!」キャンペーンへの協力は、2010年の12月にチャイルド・ファンド・ジャパンのスタッフの方が杉並区役所に相談に来たことがきっかけでした。

その相談は、「2011年の1月〜2月にかけてネパールへの支援キャンペーンを行いたい。チャイルド・ファンド・ジャパンは杉並区に拠点を置いているが、杉並区で今まで活動を行ってこなかった。そこで今回、地元でやはり活動したい。ぜひ、区にもその協力をお願いしたい。」という内容でした。

はじめに相談を受けたのは文化・交流課でしたが、その後教育委員会へも話をしました。 教育委員会としても、このキャンペーンは日本とネパール、国は違うが子どもたちの教育のための素晴らしい取り組みであると考えましたので、何かできることは協力しようと動き出しました。

キャンペーン周知のために

具体的にどのような協力をしたかというと、まず1つは後援名義です。区と教育委員会の後援名義は別になりますので、それぞれで後援させていただきました。そして、2つめはこのキャンペーンの周知徹底のための協力です。

キャンペーンを周知徹底するため、教育委員会としては、まず毎月行われる校長会(区立の小学校、中学校の校長先生が集まって行われる会議)の場で、このキャンペーンについて案内をしました。

校長先生方にお願いしたことは、「このキャンペーンについての全生徒分のチラシを配布させてほしい」ということ、そして、「協力いただける学校には、個別のハガキ回収BOXを置かせてほしい」ということです。回収BOXの設置に協力すると手をあげたのは、全66校あるうち5校でした。しかし、手をあげていない学校でもチラシは全生徒分(合計約2万4千枚)配っていただくことが出来ました。

実際にBOXを設置させていただく学校については、チャイルド・ファンド・ジャパンのスタッフの方が直接学校を訪問し、このキャンペーンの主旨の説明と協力依頼を行いました。

学校と地域のつながり

このキャンペーンには、地域のお店も回収BOXを設置してくれるなど商店街の協力も得て行われました。これは、学校へ訪問したときに商店街の方を紹介していただいたことがきっかけです。学校も地域と繋がりがありますので、訪問した学校から「こういう話だったら、この商店街のこの人に頼めばいいよ」という情報を教えていただきました。

杉並区は、「いいまちはいい学校を育てる〜学校づくりはまちづくり」という考えのもとで、学校と地域の連携に力を入れています。今回学校から商店街を紹介していただくなど、学校と地域がつながっていることを改めて感じましたし、その繋がりはこのキャンペーンにも大いに活かされたと思います。

また、このキャンペーンだけではなくチャイルド・ファンド・ジャパンが今まで行ってきた取り組み等について興味を持つ学校もあり、国際理解教育の一環として、学校でのチャイルド・ファンド・ジャパンの活動パネル展の開催につながったりもしました。

杉並区・杉並交流協会

店内に設置された寄贈BOX

NGOが自治体と連携するために大切なこと

正直なところ、はじめ相談を受けたときはチャイルド・ファンド・ジャパンの名前を聞いたことはありましたが、具体的な活動内容までは知りませんでした。しかし、いろいろとお話を聞いていく中で、「35年ほど前から活動をしている」、「認定NPO法人をとっている」、「活動実績もある」など、団体としてとてもしっかりしているということがわかってきました。

区として後援する場合は、もちろんどんな組織でもいいというわけではありません。今回チャイルド・ファンド・ジャパンは、認定NPO法人をとっていること、すばらしい活動実績があることで、学校や商店街の方々にも共感をよび、キャンペーンにご協力をいただけたのではないかと思います。

学校の先生からも、「このようなキャンペーン等に協力してほしいという団体は今までもいくつかあったが、その中にはBOXが設置したままの状態になっているところがいくつかあった。今回は、回収にもちゃんと来ていただいて、最終的にどのくらいの数が集まって、どのような成果があったのか、その報告もあったのでよかった。」という声を聞きました。そのようなアフターケアがしっかりしていると、信頼もでき今後にもつながると思います。

東日本大震災での支援活動でもさらなる連携がうまれた

また、このキャンペーンによるチャイルド・ファンド・ジャパンとの関係は、その後東日本大震災での支援活動での連携にもつながりました。

チャイルド・ファンド・ジャパンはもともとの活動が子どもたちを対象にしているということで「区内の私立小学生が書いた励ましのメッセージシートと文房具を被災地の子どもたちへ送りたいが、どこかいいところはないか」とのお話がありました。

そこで、杉並区と災害時相互援助協定を締結している福島県南相馬市を紹介し、文房具を送っていただきました。杉並区の職員も南相馬市に派遣されていましたので、その職員とも連携しつつ届けてもらいました。このような連携は今回のキャンペーンによって関係が構築されていたおかげだと思います。

「無事に目標達成できて、本当にうれしかった」

本当は、3月にこのキャンペーンで集まったご支援をネパール大使に渡すというセレモニーを区で行う予定でしたが、震災の影響で中止となってしまいました。セレモニーが実施できれば、その様子が広報紙に掲載され、またチャイルド・ファンド・ジャパンの知名度アップにもつなげられたのに、残念です。

しかし、なによりこのキャンペーンの目標が達成できてよかったと思います。我々が思っていた以上に成果があったので、結果が出た時は、本当に嬉しかったです。

<インタビュアー>

市民国際プラザ(JANICより派遣)
田月 千尋

続きは後編をご覧ください。

〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル1階 市民国際プラザ TEL:03-5213-1734

Since© 2007 Citizens' International Plaza & Council of Local Authorities for International Relations All rights reserved.