市民国際プラザ

ホーム  >  『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー  >  横須賀市 政策推進部 国際交流課<後編>

『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

横須賀市 政策推進部 国際交流課<後編>

<お話をうかがった方>

横須賀市 政策推進部 国際交流課上席課長 松本 義弘さん

横須賀市 政策推進部 国際交流課

(写真:左 青木さん、右 松本さん)

市民参加を呼び掛ける様々なイベント

横須賀市では、世界平和の尊さ、大切さを市民に啓発する「市民平和のつどい」を毎年開催しており、平成20年度からはその中でフェアトレードを紹介しています。

また、国際交流を深めるため、姉妹都市間で相互に学生の派遣受入れを行う「姉妹都市交換学生プログラム」も行っています。平成23年度の姉妹都市交換学生プログラムでは、テーマをフェアトレードにしました。

その他に、様々な国の青少年が集い、プレゼンテーションや交流会を通して自己理解、相互理解、多文化共生を深める「国際ユースフォーラム」でもフェアトレードを紹介しています。

横須賀市 政策推進部 国際交流課

新たな取組みとイベント開催において大切なこと

昨年からは、これまでそれぞれ行ってきた「市民平和のつどい」、「国際ユースフォーラム」、そして「姉妹都市交換学生派遣プログラム」を同じ日に3本立てで開催しています。

今年は第1部で、姉妹都市の交換学生と横須賀市の交換学生が、自分の都市のフェアトレードの取組みについて調べた内容を発表しました。第2部の市民平和のつどいでは、フェアトレードについて語り合う場を設け、第3部では交流会を実施しました。

イベント開催において、学校や塾などで忙しい中高生の集客はかなり難しいですが、国際平和の啓発など行動を伴うこのようなイベントを継続して行っていくには、若い世代をターゲットにしていく必要があります。

同時に比較的時間に余裕のある高齢者の方や、仕事をしながら何かをしたいと考えている中高年の方々をどのように巻き込んでいくかも大切です。そこで、いろいろなイベント開催の関係者などからノウハウを学び、それぞれの世代に関心があるイベントを同時開催するという取組みを実験的に始めました。

横須賀市 政策推進部 国際交流課

姉妹都市の交換学生によるプレゼンテーションの様子

この3本立ての実施には、開催時間の調整やプログラム構成の改善など、まだまだ課題はあります。しかし、一方でイベントの集客力は高まってきています。たとえば、小学生の参加によりその両親の参加にも、中学生の参加により教員の参加にも、高校生の参加によりその友人の参加にも繋がるなど波及効果も少しずつ出ていると感じています。

何事も一年一年やりながら、より良いものを行っていくことが大事だと思います。今後も検証しながら取り組んでいきたいと考えています。

横須賀市の特異性

横須賀市の場合は、地域の国際交流協会がNPOとして独立した法人であることが特徴です。そのため、横須賀国際交流協会の経営・運営・人事は行政から独立していますが、実施事業の中で、委託者・受託者の関係を越えて協力している取組みの一つがフェアトレード事業です。

また、横須賀国際交流協会では、各スタッフが各自で研修などへ参加し専門性を強化することへ力を入れています。市でも、国際交流協会スタッフがキャリアアップのため、様々な研修へ参加できるよう支援する組織作りをしていけたらと思います。

人事異動が少ない国際交流協会やNGOだからこそ持てる「専門性」はその団体の強みです。そういった専門性を持っている横須賀国際交流協会と協働事業を行うことは、横須賀市の特異性であり強みであると思います。協働事業のスタートがきれたのは、双方の行動力=「フットワーク」があったからこそだと思います。

この「フットワーク」を自治体職員一人ひとりがもって事業に取組むことが大切です。その姿勢が、NGO/NPOの次のパートナーを呼び込み、事業の成果へと繋がっていきます。NGO/NPOのみなさんも同様だと思います。「やりたいことは何か」、「それを一緒にできるのは誰か」を意識し行動することで、場合によって、それが自治体間の協働になったり、自治体とNGO/NPOの協働となったりするのではないでしょうか。

NGO/NPOとの連携について

異なる組織が連携して何か事業を行う際、やはり重要になってくるのは「個人」と「個人」の関係です。NGO/NPOとの連携における第一歩も、最後の一歩も人と人のつながりだと考えています。「組織」と「組織」の取組みも「人」と「人」から始まるため、日頃から人のネットワークが広がるところへ顔を出すことを心がけています。

まずは、人と人との友好関係や信頼関係がある「顔の見える関係」、そうしたネットワークを築くことから連携事業が生まれるのだと思います。どんな連携事業においても、最初のテーマ、事業の軸をしっかりもち、双方が積み重ねた経験を活かす中で、今求められている二―ズを取り入れ改善していくことが大切だと思います。

自治体とNGO/NPOには、それぞれにしかできないサービス提供というものがあります。双方がその得意分野を尊敬し、ネットワークを築いて協働することで、もっと楽しく効果的な事業が展開できると信じています。

今後の取組みについて

フェアトレード啓発の事業は始めたばかりです。まずは続けて行くことを大事にしていきたいと思います。何事も始めることも大変ですが、続けることはもっと大変です。事業のゴールとは終着点ではなく、人財、時間、予算などが変化しても、その事業を続けているその時点その時点がゴールなんだと思います。

常に「この事業は何のためにやっているのか」という現時点のゴールを意識しながら、自らも楽しんで続けていくことが大切です。常に工夫を凝らしながら今後も事業実施に努めたいと思います。

<インタビューを終えて>

横須賀市

ヴェルニー公園から見える横須賀港の風景

インタビュー後、横須賀市内を撮影しました。横須賀市ならではの軍港の風景がとても印象的でした。様々な魅力あふれる横須賀市が実際に行っている連携事業から、自治体とNGO/NPOが連携する上で日頃からのネットワーク構築に努めることの大切さや協働事業を行う団体同士が共通認識をもち、それぞれの強みを活かせる関係を作っていくことの大切を伺い、とても勉強になりました。

また、継続して事業を行うために、常にゴールを意識し事業がより良くなるようフットワークを活かし取り組む姿勢を学び、私自身も日頃の業務に反映させていきたいと思います。ありがとうございました。

<インタビュアー>

市民国際プラザ(JANICより出向)

塚原 真琴

前編

〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル1階 市民国際プラザ TEL:03-5213-1734

Since© 2007 Citizens' International Plaza & Council of Local Authorities for International Relations All rights reserved.