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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

大和市・(公財)大和市国際化協会 インタビュー<前編>

16回目のインタビューは、大和市と(公財)大和市国際化協会です。

<お話をうかがった方>

大和市役所 文化スポーツ部国際・男女共同参画課

船越 英一さん(写真左)、原田 和徳さん(写真右)

公益財団法人 大和市国際化協会 小西 永里子さん(写真中央)

大和市国際化協会

大和市の外国人住民状況

大和市の人口における外国人が占める割合は、全国平均よりも高く、県内でも3番目に割合が高くなっています。中国・韓国の他、インドシナ難民であったベトナム、カンボジア、ラオス出身の方と、南米のペルー出身の方が多いことが特徴です。また、長く住んでいらっしゃる方、長年にわたり在住外国人の方を支援している方が多いことも特徴です。

大和市の多文化共生施策

市の施策として、第8次大和市総合計画の基本目標の一つに「互いに認め合う社会をつくる」があり、その中で多文化共生をうたっています。

事業の一つに、2013年で5回目を数える「外国人市民サミット」というイベントがあるのですが、参加者は、外国出身者や外国にルーツを持つ方で構成されていて、今年は18名の参加がありました。このサミットでは、市長も出席し、外国人の方々が大和市に住んでいて普段感じていることなどについて意見交換を行います。また、今回は日本語学習や防災についてテーマを設けグループワークも実施しました。この参加者は公募していますが、日本語教室や知り合いにも協力いただきながら参加の呼び掛けを行っています。中には、何度も参加される方もいらっしゃいます。

大和市国際化協会

「外国人市民サミット」の様子

大和市の防災への取組み

大和市は、米軍の厚木基地があり、かつてはインドシナ難民を受け入れる大和定住促進センターがあったことから、昔から外国人が多くいらっしゃいましたが、これまでは、地域防災計画において、外国人に関する記載はあまりありませんでしたが、東日本大震災以来、外国人の方々に対する災害対策へ取り組むことが必要という議論が高まりました。具体的には、これまでなかった「外国人に対する防災対策」という記載が追加され、大和市は、言語、生活習慣、防災意識の異なる外国人に対しては、災害時の混乱下においても安心して行動できるよう(公財)大和市国際化協会と連携して、日頃からの環境作りなどに努めることが方針としてできました。

今後は、(公財)大和市国際化協会と協力して、日頃からどのように対応していくかを考えていきたいと思っています。具体的には、災害時におけるやさしい日本語による情報提供や地域の避難所に関する情報提供を充実させていき、外国人住民やその他の住民が自主的に避難できるようサポートしていきたいと考えています。

NPOとの連携を含めた日本語教育事業について

大和市では市民の団体と協働して日本語教育の事業を行っています。ひとつは、(特活)日本ペルー共生協会(AJAPE:アハペ)と一緒に行っている「大和市・AJAPEプレスクール開催事業」です。こちらは、日本ペルー共生協会の提案で、大和市、大和市教育委員会と(公財)大和市国際化協会が協力し、小学校に上がる前の子どもたちに対するプレスクールを年50回程度開催していて、昨年度は22人の参加者がありました。こうした参加者は、集団生活に慣れるという意味でも、その後の進学先で効果が出ているようです。また、プレスクールでの子どもの情報は、進学先の学校へも共有されているため、学校での指導にも繋がっています。外国籍の方は就学義務がないため、教育委員会からハガキをお送りしています。市役所で手続きをする際に、このプレスクールのご案内チラシも渡しているため、必ず手に届くようになっています。

また、もう一つの事業は、(特活)かながわ難民定住援助協会と協働で行っている「生活に役立つ日本語の読み書きを学ぶ『つるま読み書きの部屋』」で、長年日本に在住しても日本語を読めない、書けない外国人市民を対象に、日頃の生活に役立つ防災や生活課題に即した内容の教室を行っています。また、情報提供においては、各事業の郵送物の中身がわかるように多言語で表記された封筒に入れて郵送する工夫なども行っています。

日本語教室については、ボランティアの高齢化など今後の課題もありますが、大和市と(公財)大和市国際化協会とNPOが連携することで、継続的に活動を行えるようにしたいと考えています。つるま読み書きの部屋では、市の職員に講師をお願いすることが多いのですが、普段日本人に話す内容を10とすると、外国人向けに話すとその3割程度になる場合もあります。ただし、日本人のスタッフも同席し、途中で補足説明や追加質問なども入れながら進めているため、職員自身も外国人の方にわかりやすく説明する手法を学ぶ良い機会になっています。こうした知識や成果物をまとめ、今後は他の日本語教室などにも活用できるか検討していきたいと思います。

大和市国際化協会

日本語教育事業の様子

<インタビュアー>

市民国際プラザ(JANICより派遣) 塚原 真琴

自治体国際化協会 多文化共生課 湊 慎一郎

続きは後編 をご覧ください。

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