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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)ヒューマンライツ・ナウ <前編>

<お話をうかがったスタッフの方>

事務局 浅井美絵さん

ヒューマンライツ・ナウ

浅井さんからのメッセージ

「国際協力への関心を持ち続けて、それぞれが出来る協力へとつなげていってほしいと思います。」

今回は、事務局の浅井さんにお話を伺いました。

日本発の国際人権団体として

日本の弁護士や研究者が中心となって団体を立ち上げたのは2006年夏。日本の法律家たちが国境を越えた人権活動を行う団体は、それまでの日本にはなかったのです。

「世界には国際人権団体が沢山あって、それぞれの国や特定の地域で人権侵害を告発したり、調査を行なったりしています。しかし、当時まだ日本では、国境を越えて色んな人権に取り組んでいこうとする日本発の団体が存在しませんでした。」日本にないのであれば作ろう。それが設立のきっかけでした。

フィリピンの法律家から要請を受けて

ヒューマンライツ・ナウが設立当初に依頼を受けたフィリピンでは、当時多数の人権活動家の行方不明や殺害が相次いでいました。警察もメディアも動いていない状況の中、現地に入って聞き取り調査を進めていったところ、軍隊や政府が事件に絡んでいることを突き止めました。

「現地で記者会見を行うことで世界に向けて発信し、フィリピン大手の新聞にも取り上げてもらいました。」また日本政府に対しても勧告し、外交の側面からの状況改善にもこぎつけたといいます。同じアジアの国として、また大きな支援国の一つという関係だったこともあり、日本の人権団体として貢献して劇的な殺害減少へと繋げました。

ヒューマンライツ・ナウ

フィリピンで行なわれた記者会見

炭鉱で働く子供達

インド北東部のメガラヤ州では、何万人単位の子供達が働かされているという事実があります。「インド現地の子供が働かされているというよりも、『いい給料が出るよ』と言われて近隣の貧しい国から子供たちが出稼ぎに来ている状況で、人身売買に近い状態です。」と、浅井さんは言います。

そこで事故や体罰を受けるなどして死亡に至るケースも多くある現状を、ヒューマンライツ・ナウは現地NGOと協力して調査し、世界へ発信しています。

「デリーで記者会見を行って世界に向けて発信をしました。これはインド国内でもあまり知られていなかったので、メディアには随分記事で取り上げられています。ユニセフ等の国際機関への働きかけも行い、日本でもこの現状を知ってもらうため、報告会を行いました。また引き続き現地調査も取り組んでいこうとしているプロジェクトです。」

ヒューマンライツ・ナウ

メガラヤ 石炭を運ぶ少年

若者へのエンパワーメント

軍事政権下で人権侵害が横行しているビルマは人の自由がほとんどない状態です。

「学生も学校で勉強しているんですけど、例えば『人権』という言葉は一切知らず、教えてもらうことも出来ないんですね。将来的に自分たちの国のために頑張って国を良くしたいと思っている若者は沢山いるのに、発言の自由も無く、軍政に都合の悪いことは学ぶことができない。それでも、なんとかもっと世界から学び、自分たちの国や民族に生かしていきたいという人たちが沢山います。」 

タイとビルマの国境沿いに設立された「ピースローアカデミー」という学校ではビルマ国内においては教えられない国際的な人権や法律を教えています。ビルマは多民族であることもあり、色々な民族から代表した25人程の学生が集まって2年間勉強を積むのだそうです。

ヒューマンライツ・ナウではこれまで多くの講師、スタッフをこの「ピースローアカデミー」へ派遣してきました。「卒業後はそれぞれ自分達のホームへ戻って、知識を生かして活躍していこうという人たちを応援していくプロジェクトです。」と浅井さんは教えてくれました。

ヒューマンライツ・ナウ

HRN講師から、授業を受ける生徒たち。

今後の活動

浅井さんにヒューマンライツ・ナウの今後の活動を聞いてみました。

「インドについては継続して調査を進め、特に(子供たちの出身国である)ネパール等近隣諸国の現状を見ていきたい。現地団体と連携して、この現状をもっと知ってもらうためのキャンペーンを行なっていくことも考えています。またビルマの学校も新たにプログラムを作って日本からも弁護士を派遣していきます。」

ヒューマンライツ・ナウ

インドでの現地調査の様子

<インタビューを終えて>

人権という問題の根本に焦点を当て問題解決を図ること、世界の現状を発信することの大切さを強く感じました。

(JANICユース 総務チーム 谷本晶子)

<インタビュアー>

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

広報チーム 権 智娜

続きは、後編をご覧ください。

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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