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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)アーユス仏教国際協力ネットワーク <後編>

<お話をうかがったスタッフの方>

(特活)アーユス仏教国際協力ネットワーク

写真右:事務局長 枝木美香さん (スタッフの岩見さん(左)、佐藤さん(中央)と一緒に)

現地の活動から

現在、(特活)アーユス仏教国際協力ネットワーク(以下アーユス)で事務局長を務める枝木さん。ご自身が国際協力に関心を持ったきっかけを聞いてみると、「アメリカに留学したときかな」と答えてくれました。その頃のアメリカではNGOの認知度が高まり、開発における重要なアクターであるとされていて、枝木さんも興味を持っていたそうです。その時に、留学先の知り合いからあるNGOを紹介してもらい、ボランティアとしてタイに行くことになりました。

「でも、行ってもよくわからなかったんですよね(笑)。その時に、NGOの仕事をするって強く意識したことはなかったし。自分に果たしてできるのかもわからなかったし。でも、良くわからないながらも、現地の人の傍に居るっていう距離感が良かったのかな。」

下の方から支える

タイでの経験から、国際協力の道へ踏み込んだ枝木さん。そこからどのようなことを感じ、今の仕事に繋がっていったのでしょうか。

「国際協力機関とかで働くことも考えたんですよ。でも、行く気にはなれなかった。上で何かを決めていくポジションよりは、下で地に足がついた感じが良いなと思ったんですよね。目に見えないものを頭で組み立てていくよりは、NGOのスタッフとか現地の人たちと、直接ものを作っていくっていう感じのほうがが良かった。」

枝木さんは、その分、予算も人材も限られているけれど、そういう現場の人が一人ひとり動いて行かない限りは、社会は変わっていかないと考えたのだそうです。

常に自分に問いかけながら

これまで活動してきた中で、枝木さんが苦労したことについて伺いました。

「それぞれの団体が、独自の価値観と信念を持っていて、例えばフィリピンの少数民族だったり、パレスチナ難民だったりを支援している。その活動を応援するアーユスとしては、何を価値観の軸としていくのかが、難しく思うときがあります。」

特にアーユスが支援する団体を選んでいく際、なぜこちらの団体ではなく、こちらの団体を選んだのか、これが本当に現地の人のためになったのか、それを自ら問い続けていくことを大事に考えていると枝木さんは教えてくれました。

「自分たちのやっていることが100%正しいのだと思って活動をするよりは、常に不安というか、問いかけをしながらやっていかなければいけないのかもしれないですね。」とおっしゃっていたのが印象的でした。

(特活)アーユス国際協力ネットワーク

パレスチナ難民の女性が作る腕輪念珠。珠は現地のオリーブの木から作られています。
日本国際ボランティアセンターと協力して制作し、アーユスが日本で販売しています。

世界とのつながりの中で生きているということ

最近、活動の軸について改めて考えているという枝木さん。そんな枝木さんに、今後アーユスとしてやりたいことについて伺いました。

「今、関心があるのは、世界との繋がりの中で私たちは生きているのだということを寺院からもっと発信していって欲しい、そのための働きかけです。私たちが使っているエネルギーや食べ物は、いったいどこから来ているのか、そういう視点で世界を見たら選択肢が変わるかもしれませんよね。いろんな人がエネルギーとか消費社会が限界にきているということを痛感している。そういった中で、何をシンプルにして何を豊かにしていくかという、仏教の教えが活かされて行くのではないかなと思います。支援者として資金協力をするだけではなく、一緒に考える存在になって欲しいかなと思います。」

(特活)アーユス仏教国際協力ネットワーク

「地球の食卓」ワークショップを行い、食と私たちの生活について考えています。
(福島県伊達市仙林寺。協力:開発教育協会)

<インタビューを終えて>

枝木さんのお話を聞いて、JANICユースも同じネットワーク団体として、「活動が他の人に伝わりにくい」という言葉に共感しました。さらに、「活動を他の人に伝えやすい言葉に変えていく中で、自分たちの価値観が含まれていないものになってしまうかもしれない。」という言葉を聞き、言葉を伝える時は、中心となる価値観を確実に込めなくてはならないことを改めて実感し、ユースの活動でも活かしていきたいと感じました。  (JANICユース 木村彩乃)

<インタビュアー>

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

総務チーム 木村彩乃

<編集協力>

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

総務チーム 菊地崇浩

前編

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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