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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)ピースウィンズ・ジャパン(PWJ) <前編>

<お話をうかがったスタッフの方>

ピースウィンズ・ジャパン

広報/窓口担当 山下智子さん(写真左)、海外事業部担当 西野ゆかりさん(写真右)

西野さんからのメッセージ

「紛争、災害からの復興に取り組む人々を私たちは支えていきます。ピースウィンズ・ジャパン(以下、PWJ)の活動にご協力をお願いいたします。」

災害・紛争によって困難な状況にある人びとのために

PWJは日本発祥のNGO。世界の災害・紛争に対応した緊急支援・復興支援を目的に1996年に設立されました。過去に21カ国への支援実績があり、現在はイラク・アフガニスタン・南スーダン・スリランカ・モンゴル・東ティモール・ハイチ・日本の8カ国にて支援活動を展開しています。

インパクトのある支援を

「PWJのモットーは、『必要な人びとに、必要な支援を』、つまりニーズを見極め、ニーズに合わせた支援を行うことです。紛争や自然災害直後に現地に向かい、ニーズ調査をし、他団体・国連・現地政府等と調整をした上で緊急人道支援事業を展開します。わかりやすく喩えるなら、“外国で中小企業をひとつ起ち上げて軌道に乗せて撤収してくる”という感じです。」という西野さん。

事務所を借り上げて、ローカルスタッフ(現地の職員)を雇うところから始めて、周囲の治安の確認、資材の買い付け、現地政府との調整など、あらゆる事を行います。

「PWJは組織としてのマネジメントや事業への考え方が普通の企業と変わらないと思います。内容が物を売ったりすることではなく支援事業、という違いはありますが、事業として目指す目的と成果を明確に示して、シャープでスピーディーな支援活動をかなりの規模で展開できるのが、PWJの魅力だと思います。」

現場へ向かうPWJ車両

現場へ向かうPWJ車両(スーダン)

ローカルスタッフと共に

現地で事業を実施するには、ローカルスタッフを雇うことが不可欠とのことです。

「地震や紛争後の状況では、スタッフ自身が被災者であることも多くあります。だからこそ自分たちの国や地域のために何かしたいと思う気持ちが強いので、彼らが何を一番必要だと考えているのかを話し合い、事業として実施する上での手順や地域的な優先順位などを考慮して、効率的に組み立てます。」

PWJが撤退した後でも支援の効果が続くように、日本人スタッフは全体を見つつも黒子的な役割をするように心掛けていると教えてくれました。

宗教や政治に偏らないPWJは、ローカルスタッフを雇う際にも出来るだけそれぞれの宗教信者を満遍なく雇うような配慮もしているそうです。外国人という中立的な目線を有効に利用しつつ、PWJが撤退した後にその土地にできるだけ負の影響を与えないように工夫しています。

ローカルスタッフと(スリランカ)

ローカルスタッフと(スリランカ)

多くの人が関わる仕事

緊急人道支援の現場では、さまざまな立場や利害の違いから、意見が衝突する事もよくあるそうです。こういった場合の調整も仕事のうちだと西野さんは話してくれました。

「この仕事は関わる人がとても多いんです。国連、他の国際NGO、ローカルNGO、現地政府、軍人、政治家、業者など、日々、説明や説得、交渉をしながら、着実に事業を実施する力が求められます。無理な注文や要望がきたときには、毅然と落ち着いた態度でPWJの方針を示して理解を得ることが必要です。そういう意味では、コミュニケーション力・知力・体力、この3つ全てがすべて高いレベルで要求される仕事だと思いますね。…現場にいると毎日が修行です。」

現場での情報交換

現場での情報交換(スーダン)

民間企業の入る前のギャップを埋めるために

事業の種類によっては、民間企業を使うこともあります。スーダンで水衛生事業を実施したときには、当初は隣国ウガンダやケニアの民間企業に井戸掘削機と掘削チームを派遣してもらったそうです。

「緊急人道支援でNGOが入る段階というのは、まだ、いわゆる民間企業が営利活動として入るにはインフラが整っていない状態です。ですので、10年後なら入ってもいいけれど今は嫌だ、機械が壊れる、治安が悪い、と現地に入りたがらない民間企業がほとんどです。そのため、私達が事業管理をしてお金を払うと約束し、現場監督をきっちりしながら、しっかり仕事をしてもらうようにしています。私達はこういった現場のニーズに対して、民間企業が現場へ入る前のギャップを埋めるような役割を担っていると思っています。」

井戸掘削の様子(スーダン)

井戸堀削の様子(スーダン)

必要な人びとに必要な支援を

PWJの今後のビジョンについて山下さんに答えていただきました。

「私達の事業はひとつの国に限っていないため、緊急支援という面では世界のどこで何が起きても対応しうるような能力をつけたいと思っています。NGOが社会と同じ動きをしていてはいけないと思います。社会で何が起きているのか、これから何が起きるのかというのを予測していく力、つまり『先を見越す力』をつけていく必要があると感じています。」

<インタビューを終えて>

現地の人々のニーズを叶える支援を行う事の大切さを改めて知ることが出来ました。PWJには、ニーズ実現のために徹底した現地調査を行い、的確な支援を提供できる体制があり、それもまた魅力的に感じました。 (JANICユース 粟根夕貴)

<インタビュアー>

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

広報チーム 粟根夕貴、中村衣里

続きは、後編をご覧ください。

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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