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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN <後編>

<お話をうかがったスタッフの方>

(特活)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

事務局スタッフ(ボランティア担当) 渡邊信子さん

自分の目でカンボジアを見てみたい

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN(以下、FWAB)のスタッフになる前にも何度かカンボジアを訪れたという渡邊さん。カンボジアに行ってみたいと思ったきっかけは知人から聞いた話にあったのだそうです。

「1993年頃、ニュースや新聞では連日のように新政権設立前後のカンボジアを取りあげていました。長く続いた内戦、ポルポト政権下の虐殺行為、貧困などカンボジアには負のイメージしかありませんでした。けれど以前現地を訪れたことのあった知人が子どもたちの笑顔や長閑な風景に心を癒された話などをしていて、直接現地に足を運んでみたいと考えました。」

数年後、現地に行った渡邊さんは、聞いていた通り美しい風景が立ち並ぶ様子に感動し、その後もカンボジアに定期的に足を運ぶようになったそうです。

(特活)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

悩むのではなく行動しよう

渡邊さんは、3回目の訪問で現地の人と話した時に「日本人が羨ましい。自分たちの国は知識階級のほとんどが殺され、もう希望も何もない。」と嘆いている若者の声を聞きました。大好きなカンボジアで人々が苦しんでいる現状に、自分は何もできないのかと非常に複雑な気持ちになったのだそうです。モヤモヤとした気持ちを抱えたまま日本に帰国したところ、ちょうどFWABの活動がテレビで取り上げられていました。

「医療においては全くの素人である井津さんが行動力と情熱をもってして、アンコール小児病院(以下AHC)をたちあげた様子をみて、自分も悩んでいるのではなくまずはちょっとしたことでも良いから行動して門をたたこうと勇気づけられ、その翌朝にはFWABに電話をしていました。」

最初はボランティアとして活動をサポートし、その後スタッフになったそうです。

(特活)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

AHCに隣接するビジターセンターで、日本からの支援物資とともに。

設立当初の苦労を経て

開院以来、のべ90万人以上の子供を治療してきたAHC。その活動は日本やアメリカでのスタッフの苦労と努力によって支えられていました。

「FWAB開設当初は代表も含め皆、本業を持ちつつその傍らで団体を運営しており、今のようにオフィスもなく、常勤スタッフもいませんでした。私自身、自宅でスカイプやメールなど顔を合わせずに事業を進めていくという状況を1年ほど経験しました。根気のいる作業に気が滅入ることもありましたが、当時の苦労があったからこそ、長きに渡って支援を続けていただける団体になったのだと思います。」と渡邊さんは話してくれました。

(特活)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

アンコール小児病院(AHC)の外観

子どもたちの気持ちを第一に

渡邊さんは、現地で活動するときは、自分は外国人であることを自覚してなるべく表に出ないように気をつけていると教えてくれました。

「FWABはAHCの自立を常に意識しています。AHCの外国人スタッフは、指導者でありサポーターでしかありません。主体はあくまでもカンボジア人です。また、AHCでは病気を抱え、ナーバスになっている子どもたちとその家族のプライバシーへの配慮を徹底しています。私も子供たちの気持ちを最優先にしたいと考えています。AHCを見学したいというお声をいただきますが、そういったプライバシーの問題や感染への配慮などから外国人の院内への立ち入りは禁止となっており、隣接した広報センター(フレンズセンター)で様々な対応を行っています。」

(特活)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

外科手術のようす(c)Shigemi Iyota

日本にボランティア文化を広めていきたい

現在FWABで、ボランティア活動のサポートを担当されている渡邊さんの夢は日本でのボランティア仲間を増やすことだと語ってくれました。

「日本は欧米諸国に比べて寄付やボランティア文化が根付いていないと言われていますが、3.11の後、多くの人が募金を呼び掛け、現地に足を運んだ様子をみて、人のために行動したいと思っている人は実は沢山いるのだと気付いた方も多いと思います。欧米とは違うからと最初から消極的になるのではなく、ボランティア活動への参加を積極的に呼びかけていきたいです。また、日本には町会や自治会など自分の住んでいる地域のために活動している方が多くいます。個人や団体、人と人をつなげていくことで日本のボランティア文化を発展させたいと思っています。」

(特活)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN

国際イベントにて、他のスタッフと一緒に。(c)Koji Ota

<インタビューを終えて>

現地では現地の人が中心となって活動を行い、外国人は前に出ないというスタンスがとても魅力的に感じました。またインタビューに応じてくださった渡邊さんの学生時代からもっていたカンボジアへの強い思いが伝わってきました。今その思いがかたちになり、日々挑戦なさっている渡邊さんはとてもかっこよかったです。 (JANICユース 総務チームリーダー 山内智加)

<インタビュアー>

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

総務チームリーダー 山内智加

総務チーム 吉野宮奈

前編

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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