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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)2050<後編>

<お話をうかがったスタッフの方>

(特活)2050

(特活)2050理事長 北谷 勝秀さん

63歳のときに「2050」を設立した北谷さん。国連機関勤務を経て、現在にいたるまでの経緯を伺いました。

人の役に立ちたい

北谷さんは、大学院卒業後、人の役に立つためにはどのような仕事ができるか模索していたのだそうです。航空会社で営業の仕事をしていた時、日本は国連に加盟しました。この時「働く場所として国連なんてあるんだ。そんなところで仕事がしてみたい」と強く思ったのだそうです。実際に面接をうけるためにアメリカへ渡り、国連の現状を目の当たりにしました。しかし、現状は思い描いていた理想的なものとは大きく異なり、とてもショックを受けたそうです。

その後再び学問に専念するため日本へ戻り、しばらく経ったある日、日本に国連開発計画の支部ができるから協力してくれないかという話を持ちかけられました。最初は、乗り気ではなかったそうですが、周囲の強い説得により国連で働くことになったのです。

国連職員としての日々

北谷さんは国連職員として、インドネシアやパキスタンなどで開発要員として10数年勤務をしました。その後、ミャンマーで民主化運動が盛んだった頃に国連開発計画(UNDP)の国連ミャンマー常駐代表を務めました。

しかし、52歳の時にガンを発症し、余命3か月を宣告されてしまったのです。北谷さんは、現代医学ではなく、マクロバイオティックスという食事療法をしばらく続けていました。その結果、奇跡的に助かることができました。この時の病気の経験や出会った食事療法が「引退したら、人様のために、自分の経験や知識を生かして、みなさんを健康にしたいという希望を持ちました。」と北谷さんは言います。

世の中をよくするためには女性だな

闘病後、北谷さんは国連人口基金へ派遣されました。この人口基金での経験が、現在の2050の活動を生み出す大きなきっかけとなったのです。

「それまで『開発』、『技術』とばかり言っていましたが、国連人口基金で仕事をする中で、『世の中をよくするためには女性だな』と深く納得しました。」

これまで北谷さんが関わってきた国連の活動は、職業、教育、保健などの分野の事業は多かったけれど、女性に特化した事業はあまりなかったそうです。

「あの頃はアジアの経済成長が激しい時で、アジアの女性が一年余計に学校に行っただけで、その国のGNPが7、8%伸びたのです。これは女性なしではだめじゃないかと思いました。このことが私たちの1つのモチベーションとなりました。」と教えてくれました。

人口基金で3年勤めた後、日本に帰ってきた北谷さんは、ご夫婦で女性の地位向上のために活動することを決心し、63歳で第2の人生のスタートとして2050を立ち上げました。現在は80歳になられましたが、女性の地位向上のために日々奮闘しておられます。

(特活)2050

会員たちと「貧困撲滅のために立ち上がろう」と決意表明

1歩、2歩踏み出すこと

最後に「これからの夢」をお聞きしたところ、北谷さんは「世界平和、男女の平等、不公平の除去」だと教えてくれました。

「僕にとって大切なものは命ということです。生きることは、食べること、考えること、適度な運動をすることです。今の人たちはあまりこれをやらないので心配でしょうがないです。そういう意味でも命を大切にしましょう。そして女性の地位向上。女性がまず1歩でも2歩でも踏み出してなにかやりましょう。そこで世の中は平和になっていくわけですから。」

(特活)2050

農民と共に陝西省楡林市郊外における砂漠化防止のための植林活動(2012年4月)

<インタビューを終えて>

いくつもの転機があった北谷さんですが、その度、常にどのようにしたら世の中が良くなるか平和へとつながるか考え、行動されていたことが印象的でした。そこには当初の思いである「人の役に立ちたい」という強い意志の軸がぶれることなく反映されていたのではないかと感じました。(JANICユース 渉外チーム 三輪亜梨紗)

[インタビュアー]

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

代表 木村彩乃

渉外チーム 三輪亜里沙

インタビュー前編

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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