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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会<後編>

<お話を伺ったスタッフの方>

日本キリスト教海外医療協力会

岩本直美さん(海外派遣ワーカー)

ラルシュのミーティングでお話ししている様子

日本から、途上国での医療支援へ

岩本さんが国際協力に興味を持ったきっかけは何だったのか聞いてみると、「『国際協力に興味をもつ』という感覚ではないです。今はバングラデシュで働いていますが、これまで日本で障がいを持った子供たちと関わってきた延長線上としておこなっています。」という答えが返ってきました。岩本さんが学生のころ、障がい者施設でボランティアをしていた時から、日本のような自立支援や守ってくれる法律がない貧しい国で活動することを望んでいました。

自分の働く場所を探して

岩本さんは日本で看護師として5年間働いたあと、どの地域が自分の働く場所としてあっているかを探してアジアをまわっていました。「バングラデシュに3カ月ほど暮らしてみて、自分にとってすごく印象が良かった。メディアが伝える印象と自分が感じる印象は全く違いました。」そのころちょうどJOCSを通してバングラデシュで障がいをもった人と関わる機会を得て、岩本さんはバングラデシュで働くこととなりました。いま岩本さんは、「自分の好きな生活、好きな仕事、好きな暮らしがたまたまバングラデシュにある」という感覚なのだと教えてくれました。

現在の活動

現在の岩本さんはラルシュで障がいを持つ人と共に暮らし、障がいを持つ人の暮らしを支えるアシスタントの指導や、知識向上のための研修機会の提供や、その家がバングラデシュの法律によって守られるように組織の組み立てや、運営をしています。その中でも障がいを持つ人がより健康に過ごせるように、その人の持っている得意なことを見出し、ろうそく作りやカード作りなど、仕事を持てるように訓練したりします。この訓練は知的な障がいを持つ若い青年男女を生き生きと喜びに満たしてくれるそうです。

どれだけ人を愛することができるか

「ラルシュでの活動で、知的な障がいをもっている人たちと一緒に暮らす中で、人にとって大事なものはなにかを教えられます」と語る岩本さん。

「日本など世界全体では、効率的であること、効果的であることがすごく求められています。いい大学に入って、業績を残すという価値観が一般的であるけれど、ラルシュでは、どれだけ自分が人を受け入れることができるか、愛することができるか、そういった部分を意識します。これらは通常、価値がおかれにくい部分でありますが、本当は人間にとって一番大事なことだと思います。知的な障がいをもった人たちはそういった部分が本当に豊かです。接してみるとわかりますが、彼らは人の肩書きや職業などに興味はありません。あなたはわたしのことを愛していますか、といったことをすごくストレートに聞いてきます」。

日本キリスト教海外医療協力会

ラルシュで食事する青年と手伝うアシスタント

地域の平和への貢献

「人間はそれぞれいろいろな闇をかかえていますが、変わらなくてもいい、そのままであなたは大事な人なのだ、ということをラルシュにいる方々は教えてくれます。ラルシュは35カ国以上にあり、日本にもあります。わたしたちが願うのは、日本であろうとバングラデシュであろうと、障がいがあろうとなかろうと、文化や言語が異なっていても、どの人にも生きていく場所がある、そういった社会をつくりたいです」と岩本さんは言います。

日本キリスト教海外医療協力会

ラルシュで暮らす女性と岩本ワーカー、ディディ(ベンガル語でお姉さん)と呼ばれみんなに信頼されています

インタビューを終えて

インタビューを通して、豊かな生活の中では忘れてしまいがちな、人間の価値について考えさせられました。岩本さんの、ラルシュコミニティーでは人にとって大事なものは何かを教えられます、という発言にハッとさせられました。また、海外や国内での様々な医療支援を設立以来一貫して続ける団体の姿勢に感銘を受けました。

(JANICユース 渉外チーム 千葉純也)

[インタビュアー]

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

渉外チーム 永岡さやか 渉外チーム 千葉純也、吉田卓弘

インタビュー前編

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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