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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン<後編>

<お話を伺ったスタッフの方>

ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

事務局長代理 山崎顕太郎さん

学生時代には

山崎さんは、ハビタット・ジャパンのスタッフになって今年で8年目になります。現在は、ハビタット・ジャパンの事業部を率いる立場を務めていますが、意外なことに、国際協力の世界に出会ったのは私たちのような学生時代からではなかったのだそうです。

「私が学生の頃は、今のようにボランティアへの参加機会なども多くなく、国際協力に触れるきっかけがあまりありませんでした。漠然と、海外への憧れは昔から持っていましたが、大学時代は、体育会のボート部で日々練習に明け暮れていましたね。」

山崎さんは、ご自身が大学生の時に国際協力に参加する機会を得られなかったからこそ、今のユースメンバーには国際協力の第一歩となるような機会を得てもらうため、できるだけ多くの経験を伝えて、自分たちにもできることがあることに気付いてもらいたい。そして、ユースやボランティアの力をハビタットの活動でも特に大切にしたいと考えています。

ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

ハビタット・ジャパンのユースプログラム活動の様子

自分の知らない世界を知りたい

「日本の大学で経済学部を卒業した後、大手食品メーカーに就職。その会社では5年に渡って営業・マーケティング企画に携わり、仕事は何不自由なくやっていました。しかし、そんな日々の生活を送っていく中で、次第に、『今自分が仕事としている企業ビジネスの世界も大切だけれど、これ以外にも自分の知らない世界があるんじゃないか』と思ったんです」。

そう思い立った山崎さんは仕事を辞めてアメリカに留学し、大学院で社会学を勉強しました。留学中、山崎さんはフィールドワークの一環として現地のNPOのマネジメントに携わる機会に巡り合いました。

「ビジネスとは違う、損得ではない世界に触れてとても興味を持ちました。そのような"公共性"という要素と、もともと惹かれていた"海外"という要素を兼ね備えた国際協力団体に関心を持つようになり、その結果、縁あって、ハビタット・ジャパンで働くことになりました」と、山崎さん。そして、「あの時の企業経験がなければ、今の自分は存在しない」、と言い切るように、ビジネスとNGOという2つの世界を経験しているからこその説得力がそこにはありました。

大切なのは、家を建てた後

ハビタット・ジャパンで今までに数多くのプロジェクトに関わってきた山崎さんは、住居建築後のホームオーナー(家の持ち主)へのサポートについても教えてくれました。

「ハビタット・ジャパンは、家を建てたり、修繕することで支援を行う団体です。でも、家は単なる"箱"なんです。私たちは、家を建てるまでだけではなく、むしろその後の自立に向けた生活のことを大切に考えています。家は単に与えるのではなく、ホームオーナーにも建築作業に参加してもらい、自分で建てた家なのだという自尊心を高めてもらったり、建築コストの返済を求めることで、将来の生活設計をしっかり考えてもらったりと、自立支援を促す仕組みづくりを大切にしています。そのため、家を建てた後も、その家族がきちんと仕事をして自分たちで生活を成り立たせることができているかを現地に根付いたスタッフがチェックしています」。

ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

スリランカでハビタット・ジャパンが建てている家

家を通して、自立を築く

「家を所有し、彼らが自分で生計を立てて家族の生活を支えていくことは彼らの自尊心に繋がります。」と山崎さんは教えてくれました。

「一軒の家を単体で見るのではなく、その周りのコミュニティ全体がどのように変わっていくかを私たちは見守っています。一つの家族が自尊心を得られるようになると、その影響は近隣住民にも伝わり、彼らの目標になったり、お互いの助け合い精神が強まったりするようになり、地域全体で一緒にボトムアップしていくんです」と山崎さん。支援による相乗効果は家を建てた地域でどんどん広がっていくそうです。

ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン  ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

日本人ボランティアによる、海外での住居建築活動の様子

ボランティア募集中!

ハビタット・ジャパンでは、海外建築ボランティアプログラム「Global Village Program (GV)」のボランティアを随時募集しています。本プログラムでは15〜25名程度でボランティアチームをつくり、現地受入先で活動します。参加申込みは基本的にチーム単位ですが、個人参加希望者は個人参加を募集している既存のチームへの参加、または個人参加者のみで結成されたチームへの参加が可能です。詳しくは以下リンク先をご確認くださいませ。 http://www.habitatjp.org/contents/learn/gv.html

ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン

ハビタット・ジャパン事務所の様子

<インタビューを終えて>

山崎さんのお話を伺い、きちんとした家があるということが、世界中あらゆる場所の個人や家族にとってどれだけ大きな意味を持つことかを考えさせられました。そして、家を建てるだけでなく地域の人々への理解やコミュニティ全体の調和をも重視しているハビタット・ジャパンの取り組みを知り、深く共感しました。

(JANICユース 渉外チーム 永岡さやか)

[インタビュアー]

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

渉外チーム 永岡さやか、広報チーム 粟根夕貴

インタビュー前編

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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