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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)環境修復保全機構(ERECON)<後編>

<お話を伺ったスタッフの方>

環境修復保全機構

国際環境協力専門家 河邊久美子さん

私がやらなければならないことであり、やりたいこと

持続可能な農業を推進するために、カンボジア国でエリ蚕(野蚕の一種)養蚕の普及に取り組んでいる河邊さん。現地で一番困難だったことは?と聞いてみると、「困難とはあまり感じないです。私が今行っているプロジェクトは、私がやらなければいけないことであり、私がやりたいこと。それに対して、困難を感じることはありません。現地での生活にしても、自分がいかに現地に適応するかが国際協力の基本と考えているので、辛いと思った記憶はありません。」と答えてくれました。

環境修復保全機構

ワークショップを行う河邊さんの様子

自分が社会的弱者のためにできること

河邊さんが途上国の活動に関心を持つようになったきっかけを聞いてみると、「アメリカへ1年間の留学をした時に経験した人種差別、体調不良により仕事が出来なかった時に感じた社会に対する気持ちから、私が社会的弱者の立場にある人にできることはないのかと考えるようになりました。」と教えてくれました。

「人はどんな境遇に生まれても、皆、人格をもった「人」であり、偏見を持って見るものでもないし、見られるものでもないと思っています。現地では、彼らと同じ目線に立ち、リアルな気持ちに気づき、うわべだけの関係ではなく一人の人間同士として人間関係を築くことを心がけています。」という河邊さん。いつも「私の小さい力でも風穴をあけることが出来れば、光を見ることが出来る人もいる。」という気持ちを胸に、活動を続けているそうです。

環境修復保全機構

大事なのは信頼関係

今後活動を続けていくために大事なことは、「信頼関係」だと言う河邊さん。そもそも農薬に弱いエリ蚕を現地の人々が受け入れてくれるようになったのも、それまでに環境修復保全機構が築いてきた現地農家の方々との深い信用関係があったからこそ。現地でのワークショップでは、村の人から評判を聞きつけて、遠く離れた村から通ってきてくれる村人もいて、信頼関係が広がっているのを感じているそうです。

環境修復保全機構

持続可能な支援

今後の課題は、活動の持続性だと教えてくれた河邊さんは、「お金がなくてもできる活動をしなくてはいけません。」と言います。

「通常、NGOの支援方法は日本からの支援金をそのまま現地の様々な支援プロジェクトとして還元するといった一方通行の流れです。しかし、これは支援としては持続可能ではありません。途上国には、自分たちの力で国を発展させる力が必要なのです。」と話してくれました。

カンボジア国でエリ蚕製品を生産したい

河邊さんのこれからの夢は、エリ蚕を用いて原料生産から、最終商品を作るまでをすべてカンボジア国で行うことです。「そのために、ERECONさんとの活動とは別ですが、私と現地の協力者とKhmer Green Nature(クメールグリーンネイチャー:www.khmergreennature.com )という現地会社を立ち上げました。将来的には、現地協力者から私の代わりにエリ蚕を広める人の芽を見つけたいし、育てていきたいと思っています。」と話してくれました。

環境修復保全機構

エリ蚕の商品化に向けて取り組んでいます

<インタビューを終えて>

河邊さんが、いかに現地の人と支援する者と支援される者ではなく、一人の人間同士として関係を築いておられるのかをひしひしと感じました。河邊さんは、これからも現地の人と、家族として、明るい未来に向けてプロジェクトを終えても協力して頑張り続けることに感動しました。

(JANICユース代表 木村彩乃)

[インタビュアー]

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

代表 木村 彩乃

広報チーム 宮本 舞 、吉田 卓弘

前編

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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