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(公社) アジア協会アジア友の会(JAFS)<前編>

<お話を伺ったスタッフの方>

JAFS横山さん

「海外プロジェクト担当 横山浩平さん」

今回は、(公社)アジア協会アジア友の会(JAFS)で海外プロジェクトを担当している横山浩平さんにお話を伺いました。

横山さんからのメッセージ

「水は安全で清潔であることが当たり前、そう思っていませんか。世界では、人々が安全な水を口にできない地域があります。公益社団法人アジア協会アジア友の会(以下JAFS)は、アジア中心に水問題に取り組んでいるNGO団体です。」

腸チフスから見えた安全な水の必要性

JAFSはアジアの農村に井戸を贈り、安全な水を届けることを目的として、1979年に設立されました。創設のきっかけについて、「創設者がインドに留学中、南部バンガロール地方を訪れた際、農家の人が灼熱の暑さを心配して素焼きのかめから水を分けてくれたのだそうです。その水は冷たくて美味しくまさに生命の水でした。しかし、この水が農村地帯のどこにでもあるタンクと呼ばれる溜め池の不衛生な水であり、創設者は腸チフスに罹ってしまいました。以後病床を見舞ってくれたインドの仲間と農村問題を語らう内に、安全な水の重要性を痛感させられたのだそうです。」と横山さん。こうして、JAFSの井戸を贈るという活動が始まりました。

JAFS1

完成した井戸で水浴びをしながら喜ぶ子どもたち(カンボジア)

水からつながる問題

「大切なのはただ水を贈ることだけではありません」と横山さん。水の問題を解決するうえでは、その地域が抱える様々な貧困問題にも取り組む必要があります。横山さんは「やはり生活の中で一番ベーシックなものは水です。安全な水が飲めたり、水汲みの仕事から解放されたら、今度は彼らが自分たちのお金を得るために時間を使えるようになる。子どもたちは教育を受ける時間ができる。安全な水へのアクセスが、最終的には地域の人たち自らの手による貧困解決につながると考えています。」と話してくれました。そのためJAFSでは、農家自身が水に関する問題を解決し、最終的に自立できるような農村開発の手法をとっています。

JAFS2

井戸から水をくむネパールの女性

井戸を持続していくために

JAFSの活動の大きな軸となっている井戸供給事業では、地域の生活に基づいて井戸をつくるため、その手法は様々です。また、はじめて入る地域では一から交渉を行うためにかなりの時間がかかります。例えば、村に井戸を作る場合、専用の業者とは別に、その地で雇用を行います。「村の人たちに雇用が生まれる事で、子どもを学校へ行かせることができるなど、少しでもお金の余裕ができることも念頭に置いて、事業を行っています。」と横山さん。また、井戸のモニタリングも重要です。きちんと使われているか、ヒビが入っていないかなど、メンテナンスの仕方を説明して、その地域で管理や修理をパターン化できるようにしているのだそうです。井戸を持続して使っていけるための細かな注意事項を習慣化することが重要だそうです。

JAFS3

現地のスタッフと村の学校の先生が次のプログラムに向けて話し合いをしているところ

<インタビューを終えて>

日本では、水道の蛇口をひねれば安全できれいな水がどこでも手に入りますが、横山さんのお話を伺って、水の大切さ・貴重さを再認識しました。生きる上で誰もが必要とする水をきっかけに生まれたJAFSは、今その活動地域で生活する方々にとって水のようにかけがえのない存在となっているのではないかと思います。

(JANICユース 渉外チーム 永岡さやか)

[インタビュアー]

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

副代表 中村衣里

渉外チーム 永岡さやか

渉外チーム 三輪亜梨紗

インタビュー後編

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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