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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)JHP・学校をつくる会<前編>

<お話をうかがったスタッフの方>

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大平初美さん

3年B組金八先生の脚本家、小山内さんが作ったNGO

JHP・学校をつくる会(以下JHP)は「3年B組金八先生」の脚本家としても知られる小山内美江子さんの手によって1993年に設立され、今年2013年9月で20周年を迎えました。カンボジアを中心に、子どもたちに教育の機会を提供する活動を行っています。

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「幸せの子どもの家(CCH)」の子どもに囲まれる小山内美江子氏
久々の再会に笑顔がこぼれます

「教育制度の不整備」を痛感する

1990年11月、60歳を迎えたことを機に、小山内さんは「何か自分にできることはないか?」とヨルダンで難民救援活動を実施、1992年には、70年代のポルポトの独裁政権の傷跡が深く残るカンボジアに仲間と共に降り立ちました。

ポルポト政権下では、教育制度が禁止、学校は破壊され、教師・医者・僧侶などの知識人は処刑、国民は田舎に強制移住させられ労働を強いられました。

そんな歴史の中で、学校の建物自体がない、教師も足りないという教育制度の不整備は深刻でした。小山内さんは、こうした状況を目の当たりにし「この国には教育が必要だ」ということを痛感したとのことです。そして特に、「顔の見える支援がしたい」という強い思いのもと、活動を開始されました。

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建設第1校目の学校の黒板作りをする小山内美江子氏(左)
(1993年12月29日)

子どもたちにさしのべられた手

小山内さんは、カンボジアの首都プノンペンのゴミ山で生活する、身よりの無い子どもたちに出会いました。ゴミ山からは体に有害なガスが発生し、とても人が住める環境ではありません。

そこで、児童養護施設である「幸せの子どもの家(CCH)」をつくり、その中で子どもたちを保護し、衣食住や勉強をサポートし始めました。最初は16名の子どもたちが生活する小さな場所でしたが、今では、両親がいない、貧しくて家族とは暮らせない、家庭内暴力といった、いろいろな背景を抱える約90人の子どもたちに手をさしのべ、共に生きる場所になりました。

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カンボジアのごみ山で生活する子どもたち

CCHから羽ばたいていく子どもたち

CCHでは寮と勉強するスペースを兼ね備えており、5歳から高校生までの子どもが生活しています。普段子どもたちは地元の学校に通う傍ら、自立を目指して技術的なトレーニングを受けています。裁縫を勉強したい子は裁縫の勉強を、もっと勉強をしたい子は奨学金をもらって留学へというように、それぞれの子どもの興味や関心を尊重しています。美容師になりたい子の中には、大阪の美容院で技術研修をする機会を手に入れた子どももいます。CCHを卒業して、レストランに住み込みで働く子どもや、技術訓練学校で研修を受ける子どももたくさんいます。

「CCHの運営には年間約1,700万円かかります。現地で費用を賄えるように、手工芸品販売やTシャツのプリント等の事業に取り組んでいますが、未だ十分な資金を得るには至っておらず、日本のみなさんからのご寄付が重要です」と大平さん。

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CCHにおけるそれぞれの人に適した職業訓練の取り組み

日本の子どもたちも協力してくれている

一方、日本での活動についても聞いてみました。「JHPは、日本の事務所のある東京都港区と協力し、小学生を中心に平和に関するワークショップを行っています。また、熊本県では、小学生が自分達で育てたお米を売ってそのお金を、JHPの学校建設の資金として寄付してくれている地域もあるのです」と大平さんは教えてくれました。

カンボジアでは教室不足などで二部、三部制を余儀なくされ、授業時間数が少ない中、学校では国語・算数に重きを置いた授業が行われています。そのため、音楽・美術の時間、教員、楽器/画材等が不足しており、子どもたちの健全な成長に必要な情操教育が十分に行われていません。 JHPでは、カンボジアでの音楽や美術の授業の普及のため、日本で使わなくなったリコーダーや鍵盤ハーモニカを回収して現地で活用しており、日本全国から多くの小学校が協力してくれているのだそうです。「ただ楽器を寄贈するだけでなく、それらを使った学習が広まっていく仕組みづくりを行いたいと思っています。」と大平さんが言うように、JHPでは音楽教師育成のワークショップや音楽コンテスト、マーチングバンドのクラブ活動の事業も実施しています。

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音楽教員育成トレーニングの様子

大平さんからのメッセージ

「みなさんのご支援があって、子どもたちは衣食住や教育の機会を手に入れて、自立に向って生活を送りはじめました。本当にありがとうございます。これからもぜひ応援してください。」

<インタビューを終えて>

「ごみ山で生活していた子どもに教育の機会を提供し、その子どもたちが弁護士、教師などになり、未来のカンボジアを支えていく。JHPの幸せの子どもの家(CCH)の取り組みはカンボジア社会にとってかけがえのない存在だと感じ、またその取り組みをより多くの人に発信していきたいと思いました。」(JANICユース 総務チームリーダー 吉野宮奈)

[インタビュアー]

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

総務チームリーダー 吉野宮奈

国際協力NGOセンター(JANIC)

渉外グループインターン 坂田実穂

続きは後編 をご覧ください。

※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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