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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

(特活)JHP・学校をつくる会 スタッフインタビュー<後編>

『カンボジアの子どもたちの豊かな心を育む』

<お話をうかがったスタッフの方>

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大平初美さん

いつか世界のために働きたい

現在カンボジア・ネパールで教育支援を行うNGO「JHP・学校をつくる会(以下JHP)」で働く大平さん。国際協力の世界に入るきっかけは何だったのでしょうか?

「中学生のとき、社会の教科書で青年海外協力隊の活動を知ったこと、テレビで途上国の子どもたちを見て『学校に行けない子がいるんだ』と。以来ずっと心にそれが引っかかっていたことが、今振り返ればきっかけだったかな。」と大平さんは教えてくれました。それからずっと「いつかは世界の人の役に立ちたい」と思い続け、大学では開発経済学を専攻し、フィリピンの農村でホームステイをしたり、エリトリアで難民支援のボランティアをしたりしました。大学卒業後は、「教育」分野での知識と経験を深めたいと、中高一貫の学校で教員助手として働き、その後、在職時にスタディツアーで訪問したカンボジアで、子どもたちを支援しているJHPに出会いました。

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ホームステイ先のフィリピン・ネグロス島の人たちと

彼らの自立をサポートしたい

大平さんの言葉で印象的だったのが、「NGOが支援をしすぎるのはよくない。ゆくゆくは現地の人々が自立してやっていくことが大事」「いつまで支援するか見極めが必要で、それが一番難しく大変なところ。実は彼らの自立のチャンスを奪ってしまう事が心配」とおっしゃっていました。自らは黒子に徹して、現地の人々が自立して事業が継続的に進むことをサポートしていきたいという思いのもと、大平さんは日々の仕事と向き合っています。

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新校舎とJHPボランティア手作りのブランコで遊ぶ子どもたち

カンボジアに音楽・美術を広めたい!

現在大平さんは、カンボジアでの「音楽・美術といった情操教育の普及」に関する事業を担当しています。

「カンボジアでは子どもの成長に不可欠な情操教育の機会が乏しく、美術や音楽教育は『社会科』の一部に位置づけられ、授業を実践できる人材や時間・教材が不足しています。情操教育の仕組みや理解が広まっておらず、『学校で音楽・美術活動を!』といっても、すんなりできるわけではありません。」と大平さん。

まず、教師をトレーニングしなくてはならず、現地の校長先生や政府関係者の理解も必要になってきます。さらに、成果が目に見えにくいのでなかなか理解してもらう事が難しく、「絵を描けることでどれくらいお金が稼げるのか?」「どういうメリットがあるのか?」という質問をされてしまう。大人たち自身がこのような教育の経験がないので必要性が理解されづらいのです。そこで実際に美術の授業を先生に体験してもらうと、先生自身がのめりこみ「ぜひ子どもたちに広めていきたい」という声をもらえるようになったといいます。楽器や画材の支援も行っていますが、ただ寄贈するだけでなくそれらを使った学習が広まっていく仕組みづくりを関係者の理解を得ながら行っています。

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水彩絵の具の使い方を学ぶ教師たち(カンボジア・スヴァイリエン州

音楽・美術を正規の授業に

大平さんに、今後の目標を聞いてみると、「現在カンボジアでは音楽・美術の時間・予算・人材が十分に確保されていない。子どもたちが豊かな心をはぐくめるよう、カンボジアのすべての小学校で継続的に音楽・美術の授業が行われるようになること」という答えが返ってきました。子どもたちに音楽・美術の楽しさを味わって欲しい。より多くの子どもたちが情操教育に触れる機会を、継続的に作っていきたい。大平さんの思いが伝わってきました。

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始業式で独自に音楽発表を行うプレイベンクルン小学校の児童たち

<インタビューを終えて>

「カンボジアの子どもたちを「彼ら」と呼ぶ大平さんの心の近くにはいつもカンボジアの子どもたちがいるのだな、と感じました。私たちが使わなくなったソプラノリコーダーや鍵盤ハーモニカに想いも乗せて現地に届けてくれる、カンボジアと私たちをもつないでくれるのがJHPなのだと思いました。

何気なく受けていた音楽や美術の授業がカンボジアでも行われる日が早くくるといいと思います。」(JANIC 渉外グループインターン 坂田実穂)

[インタビュアー]

国際協力NGOセンター有志グループ(JANICユース)

総務チーム 吉野宮奈

国際協力NGOセンター(JANIC)

渉外グループインターン 坂田実穂

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※(特活)国際協力NGOセンター(JANIC) HPのNGOスタッフインタビューで紹介している記事を掲載しています。

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