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『地域も元気!世界も元気!』 団体活動インタビュー

あーすぷらざ(神奈川県立地球市民かながわプラザ)<後編>

(お話を伺った方)

あーすぷらざ

(写真左:藤由さん 写真右:河内さん)

■自治体や市民団体との連携について

あーすぷらざでは、神奈川県内の自治体との連携で、労働相談窓口や入管管理窓口など県レベルの専門相談窓口担当者間での情報交換を行うことを目的に外国籍県民相談における連絡会を実施しています

また、かながわ国際交流財団との共催で、県市区町村教育委員会における外国につながる子どもを支援する担当者の連絡会を開催し、県内の各自治体の取組みを共有する機会を提供しています。県教育委員会では、日本語指導が必要な外国籍の子どもが5人以上在籍する場合に国際教室を作る制度があり、国際教室担当の先生を対象とした研修会もあーすぷらざを利用していただいています。あーすぷらざ内の外国人教育相談窓口では、NPO団体や日本語教室、学校や教育委員会と情報交換しながら相談対応を行っています。

また「情報フォーラム」では、市民のための活動スペースや外国人相談窓口などがあり、教材や資料も充実しています。「地球市民学習コーナー」では、環境や人権など、学習テーマに沿った参考図書や市民団体が作った教育教材、DVDなど1,200点以上の教材・資料が閲覧できるようになっており、テーマごとに整理されているため、来訪者の方には自分が学びたいテーマについてじっくり見ていただくことができます。「外国人サポートコーナー」では、生活情報全般について自治体で作られている多言語資料や日本語教材などを揃えています。今後は、そのような資料を必要としている外国人支援者や外国籍の方々に届くように、情報発信にも力を入れていきたいと考えています

あーすぷらざ

アフリカに関する資料

2012年度には、横浜市栄区と包括協定を結び、お互いに広報や国際理解事業を協力する体制をつくりました。2013年6月に横浜市で開催されたアフリカ開発会議の際には、栄区には「1校1国運動」という取組みがあり、あーすぷらざで保有している各国の資料リストを作成し、栄区内の14の学校に情報提供させていただきました。こうした取り組みが国際理解教育のきっかけになればと思います。

市民団体との連携においては、映像ライブラリー内にある「子どもコーナー」で、国際理解をテーマに取り扱っている本や多言語による絵本の読み聞かせを実施するために、市民団体の「かながわこどもひろば」に読み聞かせの研修を行っていただきました。この団体は、これまでも1階の貸出スペースで読み聞かせ事業を行っていて、あーすぷらざも絵本の貸出協力など共催させていただいてきました。今後はさらに発展した協働事業が行えたらと思います。

■NPOなどの市民活動をサポート

加えて、情報フォーラムにおいて、国際理解・国際協力・多文化共生分野で営利目的でない活動を行っている市民団体が無料で使える活動スペースを貸出しています。私たちはNPO団体の活動が進めば、国際協力・多文化共生・国際理解も進むと考えています。しかし、市民団体の中で、活動を行う場所がないことが問題になっています。現在の登録団体は30強あり、現状では外国に繋がる子どもの教育支援を行っている団体の利用率が一番高いです。中には日本に来た留学生向けに就職支援を行う団体もあり、今後就職活動面接指導セミナーなどであーすぷらざと何か協働が出来ないかというご要望もいただいています。

あーすぷらざ

中国の絵本

また、登録団体で日本語を教えている団体が外国人のための防災訓練なども行っています。あーすぷらざも共催で、主にイベント内容へのアドバイスや広報、場所の提供などを行っています。

その他、昨年度は、中国の56民族それぞれの民話を絵本に翻訳した「中国の絵本を楽しむ会」という団体のイベントを協働で実施しました。このイベントはスペースがあるからこそできる連携です。「中国の絵本を楽しむ会」ではイベントをきっかけに、現在も継続的に中国の文化を学ぶ活動をされています。今後もこういった様々な団体と協働ができたらと思います。

その他の取組みとして、活動スペース利用登録をされている団体同士の意見交換を行い、今後の協働について話す機会として「サロンミーティング」を開催しました。まずお互いが知り合うことを目的に、それぞれの団体の活動紹介をしていただき、質疑応答の時間を設けました。横のつながりを作る場としてもあーすぷらざを活用していただけるよう今年度も1〜2回ほど行う予定です。

■今後やっていきたいこと

あーすぷらざ

今後は、映像ライブラリーや情報フォーラムの資料を更に収集し、来訪者に対して待ちの姿勢ではなく、こちらからどんどん情報を発信していきたいと思います。外国人教育相談については届くべきところに利用してもらえるよう出張サービスもできたらと考えています。また、国際理解教育や開発教育があるように、多文化共生教育も大切だと考え、あーすぷらざのもつ機能を活用した情報発信や出前講座などを通じて多文化共生についての理解促進に貢献していきたいと思います。

<インタビューを終えて>

国際協力や多文化共生など多様な分野の資料・情報が保管されているあーすぷらざには、インタビュー当日もたくさんの方々が来訪されていました。情報収集だけでなく、情報発信にも力を入れていく今後の取組みも楽しみです。様々な協働事業のお話を伺いながら、地元の団体をはじめ、地域との繋がりから実現できる連携のあり方を教えていただきました。

<インタビュアー>

市民国際プラザ(JANICより派遣) 塚原 真琴

自治体国際化協会 多文化共生課 湊 慎一郎

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